旅日記1

ブログ開設と旅の動機

 旅行の際にお世話になっていた「tabiori」というサービスが終了するらしい。

サービスと共に、私がそこに残していた旅の思い出も消えてしまうような気がして寂しいので、備忘録としてこちらに書き残してみようと思う。今回は、青森県~北海道の函館、本州に戻って岩手から宮城へと駆け回った旅のことについて書きたい。

運転免許を所持していないため、移動は徒歩と公共交通機関で行った。この記事が少しでも誰かの役に立てば良いと願っているが、終始大慌ての旅だったので参考にならない部分が多いかもしれない。

あと、私はヲタクなので突然そういう話題が出ることもある。

 

旅の行き先を決めた理由は、SL銀河の運行が終了すると知ったことだった。この旅の少し前に宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を読み返していた私は、大変なショックを受けてすぐに予定を立て始めた。

そして、せっかく東北に行くのならばやりたいことを全てやろうと思った結果、縦に縦断というよく分からない旅になった。

 

 

0日目

最初の青森県までは夜行バスを選択した。東京から青森まで、なんと8時間も乗車しなければならないらしい。夜行バス初心者の私には少しハードルが高いように思えたが、仕方がない。これも節約の代償と思って覚悟を決めた。

結論から言うと夜行バスの旅は私に合っていたようで、今では夜行バスメインで旅をするほど気に入った。

 

夜のSAは運送業の人と私たちみたいな夜行バス利用者しかいなくて、その静けさが気に入ったし、バスでひっそりと食べたご飯は校外学習みたいでワクワクした。

あの時隣だったお姉さんや、安全運転をしてくれたドライバーさんには今でも感謝している。

 

1日目

夜行バスは道路の状況に応じて到着時間が前後するようである。少し考えれば思いつくことだが、今まで新幹線しか使ったことがない私には驚きだった。しかも、早朝の、どこも開いていない駅前に降りることになった私にとっては。

 

青森駅の駅前からバスで次の場所に向かおうとしていたので、その周辺の写真を撮ったりして震えながらバスを待った。

4月の初週だったので本当に寒くて、トイレの便座が温かい事をありがたいと思ったのを覚えている。コンビニで購入した桜ミクの菓子パンも美味しかった。

6時40分に撮影

 

バスを降りて、歩いて青函フェリーのターミナルへ向かった。青函フェリーは運送に使われるのが主なようで、平日の朝早くに乗る観光客は私1人だけだった。

危惧していた揺れも少なかったし、何より眺めが良くて楽しかった。津軽海峡フェリーというものもあるらしいので、時間がある人には船での移動を1度おすすめしたい。

船内から撮影

 

ターミナルから函館駅は結構離れているので、歩くのはやめた方がいいと思う。私はバスを利用した。函館に着いて五稜郭に向かう。

 

五稜郭

五稜郭は想像よりも大きくて、予定していた時間で回りきるのは不可能だと判断し、五稜郭タワーから眺めるだけにした。私はこの頃『ゴールデンカムイ』に心を奪われていたので、中まで入れなくて後悔した。

ちなみに、この旅行はちょうど物語がおわりに向かっている最中に行ったので、情緒が終始めちゃくちゃだった。(後述)

 

タワーの中にあるミルキッシモのジェラートが美味しいので食べた方が良い。というか、北海道はソフトクリームとジェラートが美味しすぎる。

あとは、函館と言えばのラッキーピエロもおすすめ。五稜郭のすぐ近くにもあって、私の時は修学旅行中の学生で大盛り上がりだった。

ホテルに向かう途中、ミスタードーナツも購入。噂には聞いていたが、値段が安くて驚いた。(ハニーディプやオールドファッションが70円、フレンチクルーラーは80円だった。こんなの無限に食べれるよ)

 

チェックインして荷物を置いたら、金森赤レンガ倉庫→旧函館区公会堂→函館市北方民族資料館→八幡坂→船魂神社→ハリストス正教会の順で回った。函館はコンパクトにまとまっていて徒歩で動けるのでありがたかった。

ホテルに戻って荷物を置いてから、海岸沿いを歩いた。ゴールデンカムイの推しが退場した場所を感じたかったためである。

正直まだ飲み込めてなくて、心を落ち着かせようと思って歩いてきたけど反対に悲しさが込み上げて、少し泣いた。こんなにも心を奪われるコンテンツに出会うのは久しぶりで、しかもキャラに感情移入してここまで夢中になれるその事にも感謝して泣いた。

夕方に海辺で泣いてる人間、周りからしたら怖かったと思う。反省してる。でも今ではいい思い出。

 

長いのでここで一度切ろうと思う。

2に続く